EAT & BITE

食べたもの、作った料理を掲載します。(株)東風社 代表取締役社長 幸本陽平です。

「集客」は今すぐやめましょう

「集客してはいけない」

こんな風に言われたら、どう思うでしょうか。

「何を言っているんだ、まずは集客だろ」

「書籍でもWEB広告でも、いかに集客するかって話題が多いだろ。それだけ需要があるんだ」

逆張りで注目を集めたいのか」

…と思われるかもしれないのですが、決して逆張りを狙っているわけではありません。

来店や閲覧?それとも実際の購入?

そもそも「集客」とは何でしょうか?

あなたが街中でお店を運営しているとしたら、集客とはどちらのことでしょうか?

●お店にお客様を連れてくる(入ってもらう)こと

●お客様に購入してもらうこと

両者は似ているようですが同じではありません。集客が「入店」と「購入」どちらを指すのか、あいまいになっていませんか。

A.100人来店して5人購入

B.20人来店して10人購入

この場合、「入店」が基準だったらAが成功、「購入」が基準だったらBが成功になります。(あくまでももう一方との比較での話です。)

こういったことを定義しないまま、あいまいな「集客」という表現を使っていないでしょうか。

「入店とか購入とか言葉遊びじゃないか、集客って要はたくさん売れるってことだよ」

...はい。だったら素直にそのまま「たくさん売るにはどうすればいいか」と言い換えたほうがわかりやすいですね。

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集客数アップって、本当にいいこと?

もう一つ問題があります。

集客という単語、あくまで私の主観なのですが、

「お客様の数(さえ)集まればいい」

というニュアンスを感じませんか?

お店にしても、展示会にしても、「お客様100人の気を引くより200人の気を引いたほうがよい、なるべくたくさん目に留まってもらうほうが良い」という考え方ですね。

しかしこのような考え方は、当ブログで何度も書いているように、危険です。

もはや「知名度=売上」ではありません。

「ランダムな100人に知ってもらう」ことよりも「買いそうな5人に知ってもらう」ことの方がはるかに大切です。

「集客」というと、「とにかくお客様(の候補)を集めることが大事」と、買いそうにない人にまで来店してもらうコストをかけている恐れがあります。

だからこそ、「集客」なんて言葉を使わずに、普通に

「売上を上げたい!」

などと言ったほうが、はるかにやるべきことが明確になります。