比較する対象によって印象は変る
このような文章を目にしました。
「その喫茶店の店主はじっくり時間をかけてコーヒーを抽出した。
そして差し出されたコーヒーはわずか指3本分だった。」
さて、あなたの指を実際に見てください。
指3本分、というのはどれくらいの量でしょうか?
スターバックスのコーヒーなどと比べたら少ないですが、喫茶店のコーヒーとしてなら
「まあ、それくらいの量かな」
と思いますよね。
ところが「わずか指3本分...」という表現を目にすると、反射的に「そんなに少ないのか!」という印象を受けます。
このようにモノの量、サイズなどは「比較対象がなにか」によって大きく印象が変化しますし、受け止め方も変わります。
たとえば「500トンの水」と言われても「多いね」くらいでピンと来ませんが、「小学校のプール一杯の水」と言われればわかりやすくなります。
数値を強調したい場合は、比較対象をうまく用いるとよいでしょう。