EAT & BITE

食べたもの、作った料理を掲載します。(株)東風社 代表取締役社長 幸本陽平です。

つっこまれる余地を残しておきましょう

私は今年で39歳です。

コンサルタント・研修講師としては若い部類です。

一般にこういった職業は、年齢や経験がものを言うのが一般的です。

そのため、若いということは弱点であるとみなされがちです。

しかし反対にメリットもあります。

それは、「お客様から注文やダメ出しをしてもらいやすい」こと。

たとえばあなたの取引先の担当者が、あなたより20歳も年上だったらどうでしょうか?

もちろんビジネスの世界では誰もが対等ですから、年齢は関係ありません。

とはいうものの、20歳も年上の人に「これではダメだ」「もっとこうやってくれ」などといった注文やダメ出しはしづらいものではないでしょうか。

それに対し、私は若いので、取引において私が年下になることがほとんどです。

発注側でもクライアント側でも、私に指示や依頼をしやすいのではないか、と感じています。

相手につっこまれる余地を残すのは、年齢だけではありません。

たとえばあなたが機械部品のBtoBの営業担当者だとしましょう。

もしもあなたが一分のスキもない、完璧な商品説明やプレゼンをしたらどうでしょうか。

もちろん知識やプレゼン等、それ自体はいいことなのですが、相手は

「質問があるけど、こんなことも知らないのかとバカにされたらどうしよう」

「こちらに知識がないのをいいことに、すごく値段をつり上げてくるかもしれない」

と警戒し、商談が行き詰まってしまうかもしれません。

そのとき、本当は商品知識が完璧でも、あえてこんな風に言ってみてはどうでしょう。

「この分野って複雑で難しいですよね。私も最近ようやくわかってきましたよ。実は今でもたまにわからないことがあるんですけど、そのときは会社にすぐ電話して確認するんで、大丈夫ですよ!」

このように「私もあなたも大差ないんですよ」と相手に安心感を与えたほうが、むしろ相手も心を開きやすいのではないでしょうか。

(もちろん、この人は素人なのでは?と疑われるレベルではダメですが...)

完璧に振る舞おうとすると、かえって「とっつきにくい人」で終わる可能性があります。

年齢は変えられませんが、態度や発言でつっこまれる余地を残しておくことは大事です。