身近なニュースで学ぶマーケティング講座

世界一カンタンで効果が出る市場調査「5人聞き取り」を提供する幸本陽平が、身近なニュースでマーケティングを解説します。

集客してはいけない

先日、あるセミナーに顔を出したところ、講師の方がこんなことをおっしゃっていました。私もまったく同感なので、お知らせします。

「集客をしてはいけない」

???と思った方もいらっしゃるかもしれません。

いや、集客こそが一番大事で、そこが難しいから困っているのに、と。

確かに「集客セミナー」なんてのはよくありますし、集客に関する本も数多くあります。

いわゆる営業や広告も「集客」とみなせば、企業やお店は集客に多大な労力をかけているはずです。集客さえうまくいけば、と。

それにもかかわらず、「集客してはいけない」とはどういうことでしょうか。

 「ぴったりではないお客様」のリスク

集客することの一番の問題点、それは集客がうまければうまいほど、

「その企業やお店、商品にとってぴったりでない人も集まってしまうこと」

です。

こんな商品がちょうど欲しかったんだ!どうもありがとう!というお客様ばかりが集まれば問題ありません。

しかし「うまい集客」に惹かれてやってきたお客様は、必ずしもそうではありません。「集客の方法」に惹かれたのであって、必ずしもその商品にぴったりのお客様とは限らないのです。

そうすると、仮にそのようなお客様に売れたとしても、「何だかイマイチだな」「自分の好みとは違う」という反応になってしまいます。

関西風の味付けが売りの飲食店が「集客」をして、関東風の味付けが好きな人ばかりが来てしまったら「味が薄い、おいしくない」と言われてしまうかもしれません。

拡散のリスクを防ぐ

一昔前だったら、それでも一時的にお客様が集まればよかったかもしれません。しかし現在はSNS、口コミサイトなどのインターネットで「拡散」してしまいます。

すると、「本来そのお店にぴったりではない」お客様が「あのお店はおいしくない」と悪評を広げてしまうかもしれません。

その結果、「集客」してうまくいったつもりが、「悪評」まで獲得してしまった。。。ということになりかねません。

特に、悪い評判は良い評判の7倍伝わりやすいと言われます。

ただやみくもに集客するのではなく、「本当にその企業・お店・商品がぴったりのお客様」に来てもらうことが重要です。

「誰にでも愛されるお店」「全世代に好まれる味」などは、キャッチフレーズとしては素敵ですし、目指したくなってしまいます。

しかしそのようなお店・商品は難しいのが現実です。むしろ企業やお店の側が「自分たちは誰にとって最適か?」を考え、その方たち「だけ」に届くような集客をする必要があるのです。

 

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